2023年 07月 31日
神奈川県は何という低倍率、さて、静岡県は?(先生の採用試験,) |
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。
ということで、今日(7月31日、月曜日)は静岡県教員採用試験の一次発表の日ですって。
我が職、高校教員は、発表によると、100名程度の募集に対して、志願者が667名、6倍程度の倍率である。
ところがだ、昨日、Twiierで流れた画像を見て、何とも複雑な気持ちになった。
それが、これ↓(神奈川県の採用試験データ)
受験すれば、ほぼ合格というのだ。
まあ、これで教員になれるわけではなく、採用予定者は、その半分の80名だから、学科はともかく面接試験で落としてしまおうという魂胆なのだろう。
その発想は我が静岡県でも同様で、2次試験で落ちる率は凄い。
僕たちの頃は、1次試験が合格すれば、ほぼ2次試験は合格した、と思う。今はその正反対で、一次試験でだいたい2倍程度に絞り込み、2次試験でバンバン落とそうというものだ。
しかし、受験する側の立場から見ると、これはあまりにもキツイ。面接で試験に落ちるというのは、「人間性に問題あり」と判定されたようなものだ。普通の言葉でいうと、
「あなた、教員としての学力は問題ないけれど、人間として教員には向いていないわ、悪いけど、働きたいならば他をあたってくれない?」という話。
これは、精神的に相当こたえる、判定方式である。おそらく、教員採用試験を受ける方々であるから、教員という“今どき、割のあわない職業”をそれなりに目指して頑張ってきた人々である。それが、「面接で不採用」とは・・・・・トホホ。
これは、一般企業のリクルート方式と正反対のやり方である。一般企業は、面談が先だ。(試験なんてないようなもの)リクルーターとの接触から始まり、第一次、第二次、第3次、と続く。アナウンサー志望で終活した奴の話だと、実際の原稿読み試験は第6次(ほぼ最終)だそうだ。そうして、絞って絞って、最終的な内定へと続いていく。
教員採用試験だって、この方式が出来ないわけではない。現場で毎日生徒と接する私達はそれなりに毎日忙しい(今日は登校日)が、教員として最高な見識と能力を兼ね備えていると判断された校長先生などは、比較的暇である。面接ならば、1次~3次くらいまでは高校現場で出来る。
今、「教員不足」とか、「教員の質の低下」とか、「教員は働かせ放題」であるとか、「超多忙」とか・・・とにかく世間の教員に対する評判はもの凄い悪い。ワタシは、こうやってぼぼ毎日、“それなりに安直なお気軽教員日記”を発信して、教員人気の低下に歯止めをかけようと努力している?けれど、それでも教員人気の下降傾向(右肩下がり)は止まらない。
静岡県では、来年度から採用試験の日程を2ヶ月前倒しにするそうだ。
教育委員会の俊英の方々が考えた日程に文句を言うわけではないが、これでも、不人気傾向は止まらない。むしろ一般企業の就活と日程が近くなるので、逆に低倍率になるかもしれない。
ここは、思いっきり制度を転換して、一般企業のような採用方式をとったらどうなのだろう?
1次試験から3次試験までは、実務とする。最後が、教員採用の筆記試験。というようにね。その中に、「授業」を入れてもいい。教育実習経験はあくまでも「実習」であって試験ではない。(教育実習で単位を落とすやつなど1人もいないからお気楽なものである)
とにかくねぇ、教員人気の凋落には、なんとか歯止めをしないといけないからねえ・・・・・
今の採用試験の形態があまりにも不親切な形式だってことは理解してね。
おっと、もう一つ。
教員人気の低下の原因は、これもある。
そうなんです、奨学金が単なる学生ローンになってしまったのです。
ワタシが、教員になった要員の一つに「教員になれば奨学金が免除される」という素晴らしいインセンティヴが紐付きされていたのです。
この制度は、完全に廃止されたのですが、自民党内では改善する提案もあるらしいですよ。
(さっさとやれ!!!!!!)
ちなみに、ハンガリーでは、少子化対策の一環として、子育てが決まると夫婦の奨学金が免除されるようです。
(こっちもさっさとやれ!!!!!!)
by tommyjhon
| 2023-07-31 05:10
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