清水東高校&進路部長 現状報告 |
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2019年 07月 27日
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。 ということで、7月も終わりに近づいた。疾風怒濤の1学期も終わろうとしている。もうすぐ中学生の1日体験入学もあるので、1学期総括としての清水東の現状を報告をしよう。とはいっても、半分はコマーシャルである。 2003年(平成15年)静岡市と清水市が合併した。当時は日本一の面積を誇った巨大な市が生まれたのだった。しかし、旧清水市(合併後の清水区)と旧静岡市では、圧倒的な人口差がある。現在、静岡市葵区が25万人、駿河区が21万人、清水区が23万人である。対等な合併でも何でもない。結果としては、静岡市に吸収されただけだ。 そして、この平成の大合併は、県立高校の勢力図に大きな影響をもたらした。それまでは、比較的厳格に区切られていた「学区」が合併によって一緒になってしまったのである。以前は、静岡市のトップ校が静高であり、清水市のトップ校が清水東高校であった。この学区がなくなって、割をくったのが清水東高校の方で、人口約70万人を要する巨大な静岡市の中心に位置する静岡高校は、黙っていても優秀な生徒が集まるようになっていき、我が清水東高校はいつでも静岡高校の後塵を拝しているだけであった。 合併からの10年くらいが清水東高校にとってが一番苦しい時代だったのだ。せっかく清水区で育て上げた優秀な人材がどんどん静岡市に流れていってしまう状況が続いたのである。 次の10年(平成25年あたりから、現在まで)に、清水東のゆっくりとしかし着実な反撃がはじまる。先生方の熱心な指導により進学実績は着実に上昇してきた。28年度卒業生では京大に現役7名を送り込み、次の29年度卒業生は東大へ5人、平成30年度(昨年)は医学部に5名を送り出した。私が清水東に着任した当時とは比べものにならない数字である。 平成30年には、教室棟の大改修が完了し、トイレから異臭が漂う校舎が、檜の香りにつつまれた超快適な校舎に生まれ変わった。次には図書室や物理・化学・生物の各実験室や音楽室などが入居している特別棟が全面的に移転立て替えを行うことになっている(ただ今、予算折衝中)。 同時に、60分授業だったり、授業が週ごとに変わる「甲週乙週」制度がなくなり、50分授業週32コマの一般的な時間割になった。この改正で、授業のペースが改善し極めて効率のいい展開ができるようになっていたのである。 また、文武両道中の文武両道=「リアル文武両道」が、依然として継続している。自然科学系の部活動は全国大会の常連である(今も、多くの生徒が佐賀県で行われている全国高総文祭に出場している)し、音楽部や吹奏楽部などの音楽系も盛んである。音楽系の活動として一番凄いところは、例年の学校祭で使われる“賛歌”が生徒のバンドにおける完全オリジナル版で、しかも多くのバンドによるオーディションと投票で決まることだ。これは、全国的にも珍しい取り組みである。 「リアル文武両道」の大きな象徴であるサッカー部は、平成29年に旋風を起こし、インターハイ県予選決勝まで行ったが、ここで準優勝に終わってしまいやや挫折した。しかし、“清水東高校でサッカーをやる”ことは、今でも静岡県のサッカー界では重要な意味をもつものなのである。ライバルと思っている藤枝東高校との大きな差の一つである「グラウンド人工芝化」はあと4年後に迫った100周年行事として行われる公算が高い。 そして、リアル文武両道の最先端は、清水東高校野球部である。1学年10人程度の小さな部活であるが、毎年毎年、高校野球界を賑わせるチームになっている。今年は、審判専属の部員とヘッドコーチが背番号をつけてベンチ入りした。今年の清水東高校野球部は、練習試合の審判はすべて専属の高校生審判が球審をつとめたのだ。また、試合前のノックは、松田ヘッドコーチがすべて行った。夏の大会前のシートノックも松田ヘッドと杉山審判がやっていた。監督は、所在なさげにグラウンドを散歩していただけだった。しかも、練習時間は、どの運動部よりも短い。清水東高校はどの部活動でも19時30分には完全下校する制度が徹底しているが、野球部のグラウンド整備は、どの部活動よりも早く18:30には始まる。どうだ!もはや清水東野球部に「夜、暗くなるまで白球を追いかけて・・・・」という古事記やグリム童話のような神話は存在しない。 今年の夏は、2回戦で第2シードの高校に負けてしまったが、昨年秋は県大会ベスト8である。清水東野球部の(高校野球)革命は、今年も続いている。ちなみに、うちの野球部は髪型もまったく自由だ。(野球部副部長のおっさん先生は、ツーブロックの白髪です) そして、進学の話。 ワタシが本年度から進路部長になった。それまで、清水東で6年間、1年目は単なる副担任、2年から3年間学年主任、そして教務部長を2年、この間、ややもやもやとしていた進路指導の仕事を、一気に変えた。 1)進路指導室と進路資料室を完全に模様替えして明るい部屋にした。 2)放課後の補講体制を曜日システムからローテーションに作り替えた(意味が分からないかも) 3)夏休みの補習(清水東では特指という)システムを完全にリニューアルした。目玉は、「8/21からの後期特指」である。そこいらの予備校よりも充実している。 4)進路指導部から発行される『進学資料』を50年ぶりに内容を一新した。(一新しようと言ったのはワタシだけど、実際に作ってくれたのは物理のm先生) これらが、きっと効果を発揮して、今年の3年生も素敵な進学実績をあげてくれるに違いない。(捕らぬ狸の)皮算用では、史上空前の清水東旋風が起こるはずである。 実は、この『進学資料』がやっと出来上がり、とうとう生徒にお披露目される。 そして、7月31日の終業式の日には、この『進学資料』と、自作プリント8ページを使って、2年生を対象に進路部長講話を行うことになっている。 お題は、「4技能検定から共通テストにいたる新入試戦略」だ。 昨日、5時間ぐらいかかってやっとそのプリントを作り上げた。 ・・・・・なにもかも充実している清水東高校。中学生のみなさん、お待ちしてます!!!!!!!
by tommyjhon
| 2019-07-27 05:37
| 現代社会の授業
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Comments(1)
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by
SuzukaKure2006 at 2019-07-29 03:09
清水東高校は,ありとあらゆる部分を改革して,10数年も前とは,だいぶ変わったようですね.きっと,改革するまでも,たくさんの人達の,“改革についての慎重な計画や分析,努力”などが有って,その改革が実現したのでしょう<3 そのように大きく改革したことによって,今後清水東高校にはどのような未来が訪れるのでしょうね!???きっと明るい未来が訪れるでしょう<3
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