授業がどんどん変わっていく |
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2018年 09月 25日
全国の毒舌ファンの皆さま おはようございます。 Tommyセンセです。 ということで、あっという間に10月になりそうな勢いである。今日はもう25日じゃ。 先週、ワタシは現代社会の授業で、生徒にワークシート作りをやってもらっていた。1時間、生徒はグループになって次の授業に使うプリントを作っていた。 もう、この世の中では、「教える教材を先生が選ぶのは時代に合わない」という結論に達し、今後は「生徒が習う分野を決める」ような授業展開をすることに決めた。いわゆるアクティヴラーニングっぽい授業展開である。 生徒が作ったワークシートは、高性能コピー機を使ってあっという間にPDFファイル化してパソコン上の画面に映し出される。 各クラスには、プロジェクタが設置されたので、ワタシのパソコン画面は即座に黒板に映し出される。これを教材として授業が展開されるのだ。 実は、静岡県もとうとう重い腰をあげ、各高校すべての黒板にプロジェクタが設置された。それが9月最初のことである。先週末には、黒板に貼り付け型のスクリーンが大量に届いた。このスクリーンはペン書きができるので、今日からワタシは使うつもりである。 「ハイ、では黒板を見て」と指示すると、生徒は「白い板」を見るというまか不思議な光景が展開される。これは、相当な技術革新であって、我々は黒板に板書する時間が大幅に短縮される。これで、授業展開中の「先生が黒板に書くのを生徒が一生懸命写す」という100年以上続いた学校文化があっというまに変わっていくに違いない。 先週のワークシート時間中、暇なので廊下を行ったり来たりしていた。そうしたら、1年生7クラスのうち、プロジェクタで裁判のドラマを見ているクラスが1クラス、プロジェクタで説明をしている数学の授業が1クラス。プロジェクタの画像展開で授業している地理のくらすが1つ。グループワークの作業中が1クラス。昔ながらの授業が2クラスほぼ・・・・・という1学期とは全く違う授業風景が展開されていた。 今後、各教室には無料Wifiが整備されるらしい。また、タブレットパソコンも学校で80個ほど支給してくれるそうだ。 我が校のこのままの勢いだと、来年あたりの授業風景は完全にICTに移行する。 どんどん授業風景は変わっていく。 しかし、生徒の学力は、おそらくあまり変るまい。 変わっていくのは「授業」すなわち、生徒から見ればインプットの形式が変わるだけで、学力、すなわち「アウトプット」は依然として鉛筆であるからだ。別に鉛筆でなくてもよい。キーボードでも同じことなのだけれど、能力を上げる(学力をつける)ためには、脳で考えられたことを行動に移さなければらない。どこか体を使ってアウトプットしなければ、絶対に能力は向上しない。 運動部を引退した3年生が、英単語のテキストを“じっと見ている”光景に出くわすが、つい最近まで、「習った体の動きは無意識にできるまで繰り返し練習をしなければいけない」という自覚をしていた運動部員がんぜ、勉強は同じことをしないのか? 不思議だ。 ICT教育が推進され、教えるテクノロジーはどんどん進化していく。これはワタシ達教員が、「実際に使ってみて、試行錯誤して習得していく技術」である。 “実際に使ってみて、試行錯誤して習得していく”ことは生徒も全く同じことで、何遍も何遍も英単語を書き続けていれば、自然と正しいスペリングで書くことが出来るのと同じだ。 毎回毎回、極めて稚拙な、文章の綴り方としてはどうしようもない文章をブログに書いているが、とりあへず自分では、「人間の資質向上に必要なアウトプット」として捉えている。なんちゃって。
by tommyjhon
| 2018-09-25 05:40
| 現代社会の授業
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