衣笠祥雄氏から国民を考える |
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2018年 04月 27日
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。Tommyセンセです。 ということで、衣笠祥雄氏がお亡くなりになられた。ワタシと息子は衣笠氏が解説をしていたプロ野球中継を偶然にも見ており、2人とも「衣笠の声がヤバイよ、もう危ないんじゃない」と声を聞いた感想をもらしていた矢先の出来事であった。国民栄誉賞までもらったスタープレーヤーだったので、ご存知の方も多いだろうが、彼は日本人と黒人のハーフである。 大相撲を支えた大横綱である大鵬も日本人とロシア人とのハーフである。ハンマー投げの室伏広治も、日本人の父親とルーマニア人の母親のハーフである。大坂なおみも見ての通りハーフである。(この“見ての通り”という言葉は、差別的かもしれない)リオオリンピックではハーフ選手が大活躍し、ケンブリッジ飛鳥とかサニーブラウンとか、ベイカー茉秋とか。柔道界のトップ選手にはハーフが多く、ウルフアロンも七戸龍(しちのへりゅう)もそうだ。鉄人と呼ばれた衣笠祥雄氏が、連続試合出場記録を樹立した背景が、単に“血のにじむような努力”だけではないことは確かだ。 いわゆる2世とかハーフとかで表される人々が、強靱な身体とか、大きな身体とか、を持つことは昔から知られていることであると思う。なぜならば、ワタシが高校1年生の時の生物の授業ですでに先生から聞いていた。先生は、身体的に強い子供作りたかったら、遺伝子的に遠い人と結婚しなさいと堂々と言っておられた。そんなことをなぜくっきり覚えているかというと、その頃、ワタシはサラブレッドの競馬オタクで、土曜日日曜日はラジオ短波という放送局から流れてくる競馬中継を聞きながら競馬四季報を愛読しているという変な少年だったからだ。 競馬の世界では、4×3が黄金配合と言われる。「奇跡の血量18.25%」とも言われた。つまり、第4世代前と第3世代前に同じ先祖がいると、その先祖の形質を受け継ぎやすくなり、名馬が生産されやすい。というものだ。 遺伝子が遠い同士の第一世代が堅強な身体を作るのと、血量18.25という近親交配が強い馬をつくるのと、どちらが正しいのだろう? しかし、ハーフであろうとなかろうと、衣笠祥雄氏が日本人として尊敬されていたのは事実である。野球関係者が忖度して、彼がハーフであったことを書かなかったことを差し引いても彼は愛されていた。 また、つい最近、フェイスブックを何気なく見ていたら、ワタシの某F髙時代の教え子(この言い方も恥ずかしくて使いたくないが、要するのその時代の部活の仲間で、且つ授業を担当していた子のこと、他に言葉が見つからないから使っているだけであって、ワタシの教え子の中に、手取足取り教えた生徒など誰もいない。彼らが勝手に成長していったのだ。「教え子」という言葉は教師の思い上がりだと思う)。 ( )が長くなったので、もう一度。 フェイスブックで某M子さんが、 「DNA鑑定してもらったら、ワタシの遺伝子には、韓国人の血が1%入っていた」と書き込みしてあった。彼女はアメリカ人の旦那と結婚してアメリカ在住である。アメリカでは簡単にDNA鑑定してくれるのだろう。 さあそれで、人種とはどういうものなのか?という話になる。 そのM子さんが移住したアメリカという国は実のところ不思議な国である。日本は文化の輸入先が主にアメリカ合衆国だったので不思議に思わないだろうが、世界で“○○系アメリカ人”という言い方を使うのはアメリカだけだ。一番よく使われるのは“日系人”であって、他にも、イタリア系アメリカ人とか、アイルランド系アメリカ人とかが存在する。もちろん、アフリカ系アメリカ人が一番多くいるが、今、彼らを蔑称以外では何と言っているのだろう? アフリカンアメリカンか? その○○系だらけのアメリカ合衆国で、唯一使われない○○系がフランス系アメリカ人という呼称だそうだ。アメリカには、ニューオーリンズなどの明らかにフランス系の地名(仏語読みではオルレアン)があるのだからフランス系アメリカ人もいるはずなのに絶対に使われないらしい。 ○○系アメリカ人という言い方は明らかに差別用語である。アメリカ人はアメリカ人でいいではないか。 この○○系呼称を誇り高き文化でぶっ潰しているのが先ほど登場したフランスである。 サッカーのフランス代表チームは、明らかにアフリカ系フランス人中心のチームである。 しかし、アフリカ系フランス人という言葉は絶対に聞かない。 アメリカという国はズバリ人種差別国家であって、異常なだけだ。 これらは、歴史をちゃんと勉強すると理解出来ることである。「歴史をちゃんと勉強する」ことは日本では案外難しい。 実は、国○○という言葉は全てフランス革命から生まれたフランス由来の単語である。 国家、国民、国語、国歌、国旗、国土、国境、・・・・ それまでの概念は、王の民(反対側が市民)であり、王の土地であったのを、 国境によって国家の領域を確定し、その中を国土と、その中に住む人々を国民といい、そこで教える(話すのではない!)言葉を国語と名付けたのである。 フランス革命からのフランスは国という概念を世界に生み出したのだ。(日本とイギリスは島国なので比較する意味がない) だから、フランス人にとっては○○系などという呼称はナンセンスでしかない。当たり前だ。 フランス人ならばフランス人なのである。○○系アメリカ人の方があるかに可笑しい。 今日は、ある山梨県在住の読者先生からブログに関しての激励のメールを頂いたので、頑張って 「現代社会の授業1時間分、国家とは何か?」をまとめてみた。
by tommyjhon
| 2018-04-27 06:08
| 現代社会の授業
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Comments(2)
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