2015年 10月 30日
努力は評価されないよ |
全国の毒舌ファンの皆さま おはようございます。 Tommy先生です。
ということで、「勉強の秋」
まあ、わが校の3年生、よく勉強してますワ。 教室は夜○○時まで煌々明かりがついていますもの。
そして、2年生は「面談」の真っ最中! 敬愛する校長センセの音頭取りで、「管理職直々面談」をやっております。
なぜ、日頃管理職に厳しいワタシが校長先生を“敬愛”しているのか?
我が某S水東高の校長センセは、全校生徒の前で、時々ぶったまげた訓話をして我々教員&生徒を驚かせてくれるからです。
1学期の7月、球技大会の開会式挨拶で、「近頃はテニスで錦織圭が大活躍しているのは高校生もよく知っているところです。しかし、みなさん、向こうから飛んでくるボールを打ち返してどんな意味があるのでしょうか?」と話し始めたの人なのです!!!!!
そして、終業式の訓話では、「この頃は、スマートフォンが流行しています。高校生の間でも大流行です。友達との連絡はラインとかでやってますよね。でも、人間ですから会話によるコミュニケーションも重要です。友達との連絡もスマホでスマホーとしないでください」と発言して大爆笑を誘った(ただし、生徒は緊張していてあまり大声で笑わなかった。)方なのです。
そんな校長センセからやれと言われたら、イヤとは言えません。2年生全員の個人面談を、コウチョウー、フクコーチョー、キョートー、シンロブチョー、ガクネンシュニンの5人で全員やります。
まあ、要するに「もう受験まであと少し、ここでギアチェンジをして真剣に勉強に取り組みましょう!」って話をします。その気にさせることができるかできないか? これが、ワレワレ教員の「スキル!」。腕が試されるのです。
でも、優秀な生徒だけではありませんから、ワタシがから話すことは悲劇的なことだらけです。
特に伝えたいのは、
「学校は努力を評価してくれるが、世間は努力を評価しない!」
という一言。
小学校・中学校の先生方は心優しい人ばかりですから、「よく頑張ったね!」って声をかけてくれます。でもね、大学合格は「頑張った子」も「頑張らない子」も関係ありません。点数の上位の者が合格するのです。簡単に言うと「できなければダメ」の世界です。
でも、こればかりは逃げることが出来ません。大人の世界とはこういう現実です。この現実と真剣に向き合って、この世知辛い世間と上手く渡り合える人間だけが、本当に成功するのです。
「頑張れば出来るヨ」という世界と、「頑張ってもムダ」という世界は、高校3年間で好むと好まざるにかかわらず、擦り合わせさせられるのです。高校生のホントに辛いところはこのあたりです。
ちょくちょく、このサイトを覗きに来ている保護者の皆さん。皆さんも勘違いしないでください。
「進路のことは子供に任せています。」「この子の行きたいところに行かせます」「ずべてが、この子の責任です」
「出来ないのは勉強しないこの子が悪いんです」
なんて、すべてを「この子」のせいにしないでください。(難しい言葉でいうと、「原因を本人だけに帰属させる」という)
子供の進路は、「本人・遺伝子・世の中」の3つが同等の責任を負わなければいけないのです。だから大変なのですが、だから面白いのです。
もう少し言わせてもらえば、母親遺伝子の50%がその子に伝わっているのです。父親の遺伝子が50%伝わっているのです。「勉強しないこの子が悪いんです」って言えますか?
さあて、では受験ってなんでしょう?
「成功体験」です。能力が低い子も能力が高い子も、「知力・学力・戦略・マネジメント能力などなど」を駆使すれば、「自分をちょっと立派にさせる」ことができるのです。
実例を挙げて申し訳ないですが、
某名○屋大学の法学部に楽々トップ合格した人物を、素晴らしい!って評価しないのがこの受験業界なのです。あなたは、なぜ東京大学を目指さないのか? もしかしたら、「東大に合格最低点で合格」ができたかもしれない。
・・・・「知力・学力・戦略・マネジメント能力」を駆使して、最大限の努力をして、「合格最低点での合格」を目指す。・・・これが受験勉強なのです。
つまり、結果がすべて
by tommyjhon
| 2015-10-30 05:59
| 現代社会の授業
|
Comments(0)