ワタシはなぜ小沢一郎を支持するか? |
ということで、安保法制は成立し、アベシンゾウ首相は、とっても楽しみにしていた5連休のゴルフも予定通り行い、1960年の故事にあやかり「安保の次は経済」とばかりに「一億総活躍社会」という新しいキャッチコピーを記者会見で見せた。
そして当初の計画通りにNYで行われている国連総会に旅立った。
しかし、お友達のプーチンとは会談するらしいが、オバマ大統領には無視されて会えないし(オバマ大統領は本当に安倍首相が嫌いみたいだ。)、もちろん周近平にも会ってもらえない。
この辺りの事情は、【アルルの男ヒロシ氏】の分析が素晴らしい。
http://www.snsi.jp/tops/kouhou
話は、安保関連法改正に戻るが、あの一連の法案に反対している自民党議員は多いに違いない。理念としては賛成かもしれないが、法整備としては杜撰である。と考える自民党議員は多いハズである。しかし、自民党の議員は、そのような発言を誰もしていない。見事に誰も反対していない。
しかも、日本の政党政治には【党議拘束】という絶対に侵してはならない神聖なシバリがあるので、いざ採決となると自民党議員は絶対に賛成に回る。自分の信条よりも厳しい掟こそが【党議拘束】なのである。
実は、大統領に法案提出権のないアメリカ議会では二大政党制いえども【党議拘束】はないので、どの政党に属していようが自分の信条に基づいて採決に加わることが出来る。
調べて見ると、ヨーロッパの議会でも【党議拘束】などはなく、日本とおなじような議会制度であるイギリスも、下院における予算決議だけで行われているようだ。
したがって、いくら政治家をその信条や政策で選べといっても、党を2分するような課題(今回は安保法制)では、自民党議員の口封じと党議拘束のおかげで、その政治家の信条も何も理解できないのだ。
そして、この【党議拘束】に関して否定的な政治家の代表が小沢一郎である。現在、生活の党(詳しくは山本太郎と何とか・・・)では【党議拘束】をしていないらしい。小沢一郎が党首であった、自由党も党議拘束をかけていなかった。
もっと言えば、戦後日本を代表する不世出の政治家“小沢一郎”は、自分の主張と合わない政策が行われそうになると、政党さえも分立させている。小沢一郎が“壊し屋”と言われるゆえんは、こうやって自分の主義主張を貫き、その為には、分裂もやむをえないという政治家としての信念に基づいているのだ。
1993年の非自民連立内閣の成立による自民党一党支配の終焉は、宮沢内閣の不信任決議案の時に、小沢一派が造反したことから始まった。
これ以後の日本では、党で意見の食い違いが出ると政党を分裂させるというのがトレンドになっていく。
また、小沢一郎率いる自由党が、1999年に自自連立政権として、与党入りすると、この連立の間に、
議院議員定数20の削減、
閣僚ポストの削減、
政府委員制度の廃止と政務次官制から副大臣・政務官制への移行
の3つが実現した。(すべてが、健全な国会をつくるための政策)
“壊し屋”とか“豪腕”とかあだ名されるが、小沢一郎こそ、「政治家は自分の信念・信条で生きる」というスタイルを貫きとうしている、一番全うな政治家なのである。
したがって、民主党時代も変な小細工はせず、官直人とも堂々と代表戦を戦ったのだ。僅差で敗れたが、その時、菅直人は、「これでノーサイド」と言ったにも関わらず、小沢一派を敵視して民主党の凋落をもたらした。
今、自民党の一人勝ちで、野党は少数分裂状態である。
自民党では、「自由闊達な議論」が全て失われた。・・・みんな負けるのが怖いからだ。
野党は、政策の違いによって分裂している。
この2つは、日本の政治にとって決してよいことではない。
それを、作り出したのが【党議拘束】である。
「政治システムとしては、二大政党制を作り、国会審議においては党議拘束をかけずに自分の信念で行動する。」小沢一郎が目指す政治がこれだ。
こうやって丁寧に書けば、「ワタシはなぜ小沢一郎を支持するのか?」に関して納得してくれますか?