猛暑の中、日常は続く |
ということで、今週も授業は続く。とりあへず8/10~13は、「倫理」&「政経」を学校で講義しています。全国の高校生は夏休みなのに・・・・受験生はツライよ。
先週は、名大&横国のオープンキャンパスバスツアーの引率でしたが、名大のOCの後のちょっとした集会で、「インターハイに出るより、名大に合格する方が簡単」と発言してしまったが、おそらく真実であろう(それなりの頭脳がある高校生にとって)。
そういえば、こんな記事がまたでた。
<貼り付け始め>
兵庫県西宮市の甲子園球場で開催中の全国高校野球選手権大会で9日、熱中症を原因とする選手交代が続き、各試合で4万人以上が詰めかけた観客席ではファンが救護室に運ばれた。
第1試合で好投していた津商(三重)の坂倉誠人投手は7回途中に両手のけいれんを訴えて降板した。第2試合に出場した創成館(長崎)の中島崇二塁手も両足などがけいれんし、ベンチ裏で医師が熱中症と診断。9回の守備から交代した。
甲子園球場は最高気温35度前後の日が続き、グラウンドはさらに高温となる。大会本部は試合を控える出場チームに水分補給の重要性を説明。試合後すぐ取材を受ける選手に水の入ったペットボトルを手渡している。
熱中症や日射病で救護室に行った観客は8日に61人、9日に42人になった。一時は部屋に入りきらない状況になったという。日本高野連の竹中雅彦事務局長は「高温とともに、湿度が高いのも影響しているのでは。(熱中症は)例年より多い」と話した。放送などで、帽子の着用、通路など日陰での休憩、水分補給を呼びかけている。
<貼り付け終わり>
この件に関して昔からブログでは発言しているが、日本のスポーツ界や教育界でまともに議論されたことは一度もない。
なぜ、単なる「高校生レベル」の大会を、毎年毎年、8月の酷暑の中、しかも、全国的に見ても“暑い”兵庫県西宮市の甲子園球場で開催するのだろうか? しかもしかも各県代表が参加するのになんと「甲子園」一会場で行うのだろうか?
記事中に、
日本高野連の竹中雅彦事務局長は「高温とともに、湿度が高いのも影響しているのでは。(熱中症は)例年より多い」と話した。放送などで、帽子の着用、通路など日陰での休憩、水分補給を呼びかけている。
とあるが、
高野連は、この日程と開催地のあり方を本当に議論したことがあるのだろうか?
普通に大人の立場で考えれば、北海道開催が一番ベストな答えであると思う。
日程が、夏休みになってしまうのは「学校のカレンダー」ゆえ仕方がないことであるならば、少なくても酷暑中の酷暑の地で、3週間も生徒に運動を強制させるのは明らかに間違いである。
日本には、「もっと涼しい場所」がいくらでもある。もっと広い場所がいくらでもある。夏の北海道などは、野球大会の開催に関してはベスト中のベストなのに、なぜ北海道で高校野球の選手権大会を開催しないのだろう?
調べてみると、2020年の東京五輪も、2020年7/24~8/9という酷暑日に開催される。1964年の東京五輪は、日本国民が全員知っているとおり、10/10に開会式があった。明らかに、前回の東京五輪の方が「スポーツ競技をする」意味では合理的な日程であった。
どうやら、夏の7月~8月に開催し始めたのは1984年のロサンジェルス五輪らしい。“商業五輪”と揶揄された。「黒字化」を達成した大会からだ。つまりは、オリンピックも「競技する大会」から「見る大会」「見せる大会」「一儲けする大会」に変貌していったのだと考えられる。
となると、高校野球は、最初から「見せる大会」「見る大会」「一儲けする大会」であって、その理念はオリンピック憲章をも凌ぐ、歴史と伝統に支えられているわけだ。
ちなみに、静岡県の高校野球日程では、「秋季大会」が8/13から始まっており、弱小チームは、8/20頃には終戦が決まる。華々しい甲子園は、春と夏に行われるが、少なくとも全国の半分以上の高校野球チームは、一夏に2大会が終わるのである。
「弱いから仕方がない」で済まされる問題なのだろうか?