無名のモラリストの紹介 |
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。 Tommy先生です。
本日は、某月某日の京都大学訪問に関してメールをたくさん書いたので時間がない。しかも、朝倫理の日なので早く通勤しなければならない。
したがって、ブログを書く時間がなくなってしまったので、「無名のモラリスト」と称される、K藤Y弘氏のコラム(FBのノート)を全部ご紹介する。
本人に許可はとっていないが、大丈夫でしょう。
ただし、高校生向けでない箇所は伏せ字(想像して楽しんでね)
ワタシが、モラリストと紹介する理由がわかると思います。(モンテーニュ級の含蓄です)
<貼り付け始め>
米国独立記念日と日本国憲法
7月4日なので駄文を書いた.
米国籍を持ってるわけじゃないんだが,今度の大統領選挙は共和党候補が勝てばいい.今回負けたら,今後,共和党が大統領を輩出するのは難しかろう.
増え続ける移民(スペイン語を母語とし,カトリックが多い.○○○ー○を使わないカトリックは多産である)が,共和党を支持する可能性が低いからだ.
このネタで同じようなことを書いているけど,まぁ,ここはひとつ.
左翼の僕が,米国なら共和党を支持するかもおわかりいただければ幸いだ.
文章が長いので,オツムが弱い人は読み飛ばしてください^^
◇
7月4日は7月4日はアメリカの独立記念日だが,やはり特別だなぁと思うのは,月日を明確に指定しているところ.
半分くらいが月+序数+曜日指定になっている.
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1月1日New Year's Day元旦
1月第3月曜日Martin Luther King Dayマーティン・ルーサー・キング誕生日
2月第3月曜日Presidents Day / Washington's Birthday ★大統領の日(ワシントン誕生日)
5月最終月曜日Memorial Day戦没者祈念日 / メモリアル・デー
7月4日(→3日)Independence Day独立記念日
9月第1月曜日Labor Day勤労感謝の日 / レイバー・デー
10月第2月曜日Columbus Day ★コロンブス記念日
11月11日Veterans' Day退役軍人の日 / ベテランズ・デー
11月第4木曜日Thanksgiving Day感謝祭 / サンクスギビング・デー
12月25日Christmas Dayクリスマス
米国の○○サイトもこの日を記念して,自国ではなくウクライナ周辺の○○○○○閲覧を割引セールする.ウクライナがデフォルトすると,○○とか○○で米ドルを稼ぐウクライナ女性が増えるだろう.
◇
7月4日はアメリカの独立記念日だが,この日は宣言しただけで,1776年7月4日にアメリカが独立したわけではない.
イギリスとの独立戦争に勝利してパリ講和をしたのが1783年なので,宣言から7年経過している.
現実より理想を前面に出したからこうなったのかと理解している.
アメリカの独立戦争を戦ったのは,主に宗主国の英国 v.s.植民地のアメリカ,であり,当時は要するに同じ国民である.
おそらく人種もアングロ・サクソンなのでほぼいっしょでしょ?
韓国は,日本相手に独立戦争をして戦勝国だという笑い話を捏造しているが,朝鮮人と日本人は全くことなる民族なので,
アメリカの独立戦争は,英国から見たら外国を戦地にした(日本と韓国以上に血が濃い)内戦(内乱)ではないかと思っている.
日本で言えば,函館に立てこもって,明治政府に独立宣言した榎本武明みたいなもん.
明治政府(→および,継承した安部政権もそう)も,今日の我々の教科書も,函館戦争は内戦扱いのはずだ.
◇
後にアメリカの第3代大統領になった,トーマス・ジェファーソンは,アメリカの独立宣言を起稿したことで有名だが,僕が魂が震えるくらい感動したのは,彼の次の文章である.
----引用開始----
Confidence is everywhere the parent of despotism. Free government is founded in jealousy, and not in confidence. It is jealousy and not confidence which prescribes limited constitutions, to bind down those whom we are obliged to trust with power.
----引用終了----
http://whatreallyhappened.com/RANCHO/POLITICS/DOCUMENTS/JEFFERSON/jeff4.html
信頼は,どこでも専制政治の親である.
自由な政府は信頼ではなく猜疑にもとづいて建設される.
われわれが権力を託さなければならない人々を制約的な憲法によって拘束するのは,信頼ではなく猜疑に由来する.
(一般訳)
"jealousy"を猜疑心と訳しだす時点でもう感動ものではないか.
嫉妬ではなく猜疑心!
僕はこの文で初めて"jealousy"のもうひとつの意味を知った.
これを僕は少々意訳する.
政府を信頼なんかしちゃったら,あんた,いいようにされちゃうよ.
自由な政府ってのは,信じることではなく,疑うことでなりたつんだから.
権力を託さなければならない政治家を,憲法で制約しながら拘束するのは,これでもかと疑い,決して信じないのが大事だからなんだぜ
(カトパパ訳).
やっぱ,政府が信頼を裏切ったら,銃を取って戦うという独立当事の共和党は,カッコイイ.
社会主義(大きな政府)と共産主義(小さな政府)を区別することなくサヨクと混同する低脳ネトウヨにはわからんだろうが,
アナーキズム(政府がないほうが理想)を信奉する僕の心に心地よく響くのが,このトーマス・ジェファーソンの言葉である.
◇
となると,我が国の現行憲法99条は,憲法精神のまさに核心である.
(正直言って9条よりずっとずっと重要だ)
憲法第99条にはっきりこう書いてあるではないか.
----引用開始----
第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
----引用終了----
現行の憲法を誰が守らなければならないかの主語は,天皇,大臣,国会議員,裁判官,公務員,教員である.
『憲法を守ろう』と国民に呼びかける日本共産党が,いかにマヌケであるかがよくわかる.
この件では,××先生が僕(無名のモラリストと紹介いただいている)の拙文をご紹介くださっている.
http://tommyjhon.exblog.jp/20887536/
(これもまた素晴らしい この点で僕と××先生は意見が一致している)
××さんも書いているが,憲法を押し付けたのは,
アメリカ(GHQ)→敗戦国日本というより,
日本国民→天皇・大臣・公務員
なのですよ.
だから,政府が憲法を守らなくなったら,銃を取って戦うと宣言しているのが,独立した当時のアメリカ合衆国人民の考えであり,ライフルなどの銃規制を嫌うアメリカの共和党の真髄はここにある.
僕には,銃規制に反対するアメリカ共和党の気持ちがよくわかる.
暴力ハンターイと唱える日本共産党や社民党が,さらにマヌケであることもよくわかる.
左翼な僕が日本共産党や社民党をサヨクとして情けないなと思うのは,こういう浅はかなところなんだが,護憲ということも全然わかっていない知能にも失望しているのでなおのことだ.
なんであんなアタマがおかしい連中が,僕と同じ左翼なのかマジで理解に苦しむ.
僕は9条ではなく99条護憲派なのだが,護憲の意味を取り違えている連中と僕をくれぐれも一緒にしないでくれ.
僕は左翼だが,共産党や社民党や民主党のような自称左翼とは相容れない.
できるだけ国家に依存しない小さな政府を支持したい.
銃社会に住みたくはないけど,小さな政府を求めた250年前のアメリカ市民が,自分の銃で自分を守り,いつでも自分の政府を転覆させる精神には共感できるものである.
<貼り付け終わり>
Confidence is everywhere the parent of despotism. Free government is founded in jealousy, and not in confidence. It is jealousy and not confidence which prescribes limited constitutions, to bind down those whom we are obliged to trust with power.
これを読んで、感動するような教養と語学力を身につけなければならんのじゃ、日本の知識人達は!!!!!!!
知識人が、政治家や新聞記者をやっているわけではないが。