文武両道 |
ということで、5/26はPTA総会 本日5/28は、3時から“ベネッセ”の研究会、5月30日は第1回土曜講座とイベントが続く。
実は、今某S水東高校はお得意のスポーツの分野でかなり盛り上がっています。今週末は、男子ハンドボールがインターハイの優勝を狙うし、男子サッカー部は、土曜日に浜松開誠館、これに勝つと、いよいよ静学とのインターハイ準決勝。よもや決勝まで進むと何と20年ぶりのインターハイ決勝となります。
ハンドボールとサッカーのダブルタイトルを是非奪って欲しい!!!!!!
前回のブログで、静岡県の進学校同士の会議の件を話した。しかし、“進学校”というのはその地方によって様々なタイプがあって一概にはカテゴライズできないものである。
大ざっぱにいえば、東京を中心とする首都圏では、超一流進学校と言えば中高一貫の私立高校を指す。そして、公立高校で勝負できるのは、県立浦和とか県立千葉とか、日比谷(東京)とか、湘南(神奈川)とかの超名門公立高校だけとなる。
ところが、静岡のお隣愛知県は、「公立高校王国」であって、県立の名門校(岡崎・旭丘・千種など)が強い。
そのまたお隣の岐阜県も、県立名門校が強いのだが、岐阜県は「全県1区」愛知県は「学区」の違いがある。
よく、サンデー毎日や週間ダイアモンドなんかに「全国高校大学合格ランキング」みたいな企画が載るが、このような都道府県の事情を冷静に理解してもらわないと比較談義はして欲しくないと、我々静岡の進学校業界は嘆くのである。
全国的に見て、つい数年前まで、進学率や合格率で一番元気がよかったのが、富山県であった。その富山県で進学実績がなぜいいのか?という問に対する一番の傑作解答が、「富山県では、いまでも地元の新聞に、大学現役合格者数高校比較に掲載される」というものであった。そりゃあああ生徒も先生も頑張るわけだ。
ということで、我が静岡県にもまか不思議な公立高校文化(伝統?)というのが存在している。その第一が“文武両道”どいう合い言葉である。文武両道って、文(すなわち勉強)と武(すなわち身体)の両方を鍛えるという意味だとは思うが、静岡県の場合は、「文と武の両方で結果を残す」というニュアンスに微調整されている。だから、進学校の連中が、野球とかサッカーとか百人一首競技とかの分野でも結果を残そうとするのである。
某韮山高校は高校野球の名門である。某F高校も甲子園出場経験あり。某S水東は、甲子園に2度出場し、サッカーは解説不要の名門でもある。お隣にS岡高校は野球●●●●(放送禁止用語)で、そのお隣の某F枝東高校もサッカー●●●●である。そのお隣の名門進学校は、掛川N校であって、ここも甲子園に何度も行っている有名校である。
これは全国でも極めて特異な現象であってあまり聞いたことがない。だから、高校としても相当無理をしている感じもする。
この「文武両道文化」はその他の県立高校にも派生していて、ある人によると、静岡県の県立普通科高校における一番の特徴は「ナイター設備がある」ということなのだそうだ。
僕らが当たり前のように考えていたナイター照明は全国的にみると本当に珍しいらしいのだ。
そうして、静岡県民の多くが、某S岡高校が甲子園に行き、S水東とF枝東がサッカーの決勝を争い、某F校かるた部が全国優勝したりすると、それなりに安心して納得してしまうのである。
しかも、この文武両道文化は、静岡県の高校入試にも「裁量枠」というまるで公平性のない入試を創作してしまった。全国の皆様には理解できないでしょうが、
「その高校の伝統・文化の発展継承の為に、学校の裁量で、ある分野に秀でた生徒(選手)を一定枠内ならば合格させても良い」という特別枠入試のことである。
ワタシは、県内の公立進学校で育ち公立高校で教えている身でもあるので、何も違和感がないが、静岡県以外の方にこの方式の是非を聞きたいものである。
ともかく、男子ハンドボール・サッカーはインハイに向かって、野球は甲子園に向かってガンバって欲しい。
今日は真面目だ。(PTAの役員さんが見ているらしいので)