渡航中止命令の件と、中田孝先生の件 |
今日も手短に行きます。
「シリア渡航を計画、カメラマンに旅券返納命令 外務省」
http://www.asahi.com/articles/ASH277KX4H27UTFK00G.html
今度は、この問題がクローズアップされていますが、ワタシ的には、外務省の渡航中止命令はやり過ぎであると考える。
ジャーナリストとして(死を覚悟して)行くのだから、普通の旅行者とは違う。
勝手に、政府が(人間の自由権を)邪魔をしてはいけない。
政府は、人命が第一であるとして渡航を中止させたのだろうが、基本的なスタンスは「シリアの情勢を報道されたくない」のであろう。
今、シリアもイスラム国(国ではないが・・・)、アメリカを中心とした勢力によって、バンバン空爆が行われ街が廃墟と化している。日本人の命も大切だが、シリア人の命も大切である。もし、シリアに自由な身分で入国できないのならば、今の日本では正確なシリア情勢を知ることは出来ない。
政府&外務省は、正確なシリア情勢を知られたくないのだろう。
ちなみに、
政府が、後藤さん人質事件の交渉チャンネルを握りつぶしたことを、ロイター通信が伝えている。
http://www.reuters.com/article/2015/02/08/us-mideast-crisis-killing-japan-idUSKBN0LC0N720150208
英語を読むのは相当大変なので、内田樹先生の詳しい解説をごらん下さい。
http://blog.tatsuru.com/
<ここからは、内田先生の冒頭部分の貼り付け>
2月8日にロイターの記事で人質問題での中田考先生の関与について報じられた。
「報道特集」で語った内容とだいたい同じ話だけれど、CTSS Japan というセキュリティ・コンサルタント会社名が出て来たのは、はじめてではないかと思う。
政府は自分たちが一体何をしたのか、何をしなかったのかについて「コメントしない」としているが、それでは彼らがの対応の適否についての判定は下せない。
政策の適否について国民が判断できる情報をいっさい提供しないというのは、それ自体が「口に出せないような致命的失策を繰り返し犯していたこと」ことの証拠である。常識はそう解釈する。
それにしても、日本国内で何が起きているのかを外国のメディアを経由して知らなければならないというのは、ほんとうに悲しいことである。
<貼り付けお終い>
ということで、
「それにしても、日本国内で何が起きているのかを外国のメディアを経由して知らなければならないというのは、ほんとうに悲しいことである。」
この一文が、もっとも重要であるとワタシは思う。
高校の教員として、ここ15年くらい、“新聞を読め”とは言わなくなった。新聞を読んでも“世の中”は判らない。
“新書を読め” そして、 ブログを読め