2014年 09月 26日
文理選択4 公民 |
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。 Tommy先生です。
こんな連作はずいぶんやっていませんでした。おそらく、2001.9.11以来でしょう。同じテーマで4回目です。
ここからは、文理選択といっても文系に限ります。
しかも、国公立大学向けです。
このような話題になると、保護者の方から「国立偏重の進路指導」とお叱りをうけることがあります。しかし、私立大学は、「科目数が少ない」という受験生に媚びた制度を続け、それで受験生を集めているかぎり決して尊敬されません。高校では、マルチに教科を勉強するのです。そのマルチな勉強を評価することが国立大学に繋がることになります。あくまでも、大学のヒエラルキーは「受験科目の多さ」で決まるのです。また、国公立大学受験は、センター試験→自己採点→データ分析→前期・後期出願となるので、持ち点によって受験校変えることができます。なので、「狙い通りの合格」をゲットすることは案外たやすいのです。個人的な事情をある程度無視して“それなりの国公立大学への合格”だけを目指すなら、80%の確率で合格できます。ただし、国公立大学の最大の欠点は「立地条件」。首都圏に目が向いている生徒はやはり多い。
さて、これからは文系2年生の科目選択に関わることです。某S水東高校のパターンで考えますが、全国どこの進学校でもほぼ同じようにパターン化されているはずです。
センター試験は5教科7科目です。そして個別試験(通称二次試験)が待ってますので、高校の勉強は英・数・国が基本です。文系の生徒ですから、英語で80%(160点)の得点は普通にゲット出来ます。
国語は、センター試験の魔物でありまして、時々びっくりするような現代文の出題があります。この頃の現代文(評論・小説)は量も多く、脚注もやたら多く、しかも1問7点などというあきれた問題もありますので、文系生徒といえども、「現代文」で確実な点数をとるのは難しい。その代わり、「古典」(古文50点・漢文50点)は、古典文法や漢文読解をしっかり出来れば、確実に高得点が期待できます。これは、理系生徒にもあてはまることで、理系の生徒がいちばんしっかりやらねばならないのが「漢文」です。これは点数が稼げます。というものの、文系の生徒であるならば、国語で150点程度をゲットするのはできる。
では、最大の難関が数学です。数学は「数ⅠA」と「数ⅡB」がそれぞれ100点満点でして、これで160点とるのがかなり難しい。センター試験の目標を、“旧帝大合格ライン”の720点(つまり80%)とすると、文系生徒にとって、この数学で160点が一番の難関です。しかも、旧帝大や千葉大、横国などの難関国立大は二次試験に数学が課されます。文系で数学が出来ること。これが国公立大学合格の重大な要素です。
そして、残りが理科1科目、地歴公民2科目の300点です。今年から、理科は「基礎科目50点×2」つまり「キソキソ」になりましたから、ここ数年間は、オーソドックスな出題傾向となるはずですので、これも普通に勉強していれば80%の得点率は計算できるでしょう。
さて、問題の地歴公民。
東大を目指す人は、二次試験で「世界史」&「日本史・もしくは地理」が必要ですから、どうしてもセンター試験も「世界史」&「日本史」の2科目になります。実は、日本全国どこの大学でもこの2科目受験で大丈夫です。だから、東大を含めた旧帝大以上を目指す生徒を“二科目組”とカテゴライズして、どの学校でも厚遇します(個別添削指導などをやります)。
それ以外の生徒は、「世界史」or「日本史」で好きな方を1科目選んで3年を迎えます。「世界史」や「日本史」は2年で約35%くらいしか進みません。3年で2倍の早さでどんどん進みます。特に夏休みを過ぎると「近代史」になってきますので、ぼっとしていると国がごちゃごちゃ、年代がごちゃごちゃ、政治も経済もごちゃごちゃ、戦争もバンバンの学習になりますから、到底手を抜くことはできません。でも、センター試験的には、文系生徒は、地歴で85%の得点は絶対必要です。そして、地歴1科目の生徒が、もう100点分を稼ぐのが「公民」です。
公民は、「現代社会」「倫理・政経」「政経」「倫理」 と4科目ありますので、どれを選択しても自由です。ただし、旧帝大と難関国立大は、「倫理・政経」の指定(通称倫政シバリ)がありますので、絶対これを選びます。「現代社会」は1年次に共通して勉強していますが、おそらくどこの学校でも最後まで勉強が終わっていません。そして、「現代社会」は約8割が「政治・経済」と同じ範囲ですので、「現代社会」と「政治経済」はほぼ同じ勉強で大丈夫です。現代社会の方が、「グラフ読み」などの誰でも出来る問題が多い分、お得です。
ところが、この現代社会でも政治経済でも、国際経済&国際金融という、どの公民の先生も“本当のところは知らない”分野が出題されます。本当のことを理解できていない先生に教わる生徒も不幸ですが、国際経済や国際金融の本当のところを知っている人間は、財務省や日銀のごく一部や、三菱と野村総研のごく一部にしかいません。したがって、「現代社会」や「政治経済」は、ニュースを見たり読んだりしていれば簡単というわではありません。まあそれでも、「世界史」や「日本史」の1/5の勉強量で目標の80点に届きます。
しかし、政治経済的な分野がどうしても苦手な生徒っています。
そこでお助けが「倫理」!!!!
この「倫理」に関して4年ほど教えてきましたが、100満点の80点をとるにあたって一番勉強量が少なくてOKなのが倫理でしょう。たぶん同じ80点をとるにあたって、「世界史」「日本史」の1/10!!!!!!
ワタシは、某S水東で、毎週朝40分を週1回、土曜講座60分を4回くらい、放課後の補講60分を4回くらいで、全部の倫理分野の授業を終えてしまいます。もちろん、「哲学」とかの原書講読など絶対やりません。「話し合い」などの形式での授業も絶対やりません。ひたすら、「センター試験で80点」を目標とした授業をやります。すると1学期だけで終わってしまうのです。絶対重要人物(要するに倫理では、人物の考え方を覚えればよい)は50人ほどです。日本史の用語集が12000語収録されているのと大きな大きな差があります。
真面目に取り組めば、絶対に「地歴」の1/10の学習量で絶対に80以上はゲットできます。今やTommy先生の超お勧め科目なのよ。ただし、旧帝大以上は「倫・政シバリ」なので、50点分しか出題されません。また、一部の教育学部では、「倫理・政経」もしくは「現代社会」をはじめから指定しているところもあるので、ご注意を!!!!!!
最後にコマーシャル、「政治経済」「現代社会」の追い込み、そして大学生の教養として最適な「カタカナ語辞典」&「略語辞典」は今年も作ります。(12月10日発行予定、今年の表紙は、『軍師Tomi兵衛』
そして、倫理の参考書もあります。
それが、『RINXILE』(リンザイル)・・・・・Tommy先生を新たに加えたボーカル&ダンスユニット
もし、今からでも倫理をセンターで使いたいと思った高校生諸君、S水東高にきなさい。あげるから。
こんな連作はずいぶんやっていませんでした。おそらく、2001.9.11以来でしょう。同じテーマで4回目です。
ここからは、文理選択といっても文系に限ります。
しかも、国公立大学向けです。
このような話題になると、保護者の方から「国立偏重の進路指導」とお叱りをうけることがあります。しかし、私立大学は、「科目数が少ない」という受験生に媚びた制度を続け、それで受験生を集めているかぎり決して尊敬されません。高校では、マルチに教科を勉強するのです。そのマルチな勉強を評価することが国立大学に繋がることになります。あくまでも、大学のヒエラルキーは「受験科目の多さ」で決まるのです。また、国公立大学受験は、センター試験→自己採点→データ分析→前期・後期出願となるので、持ち点によって受験校変えることができます。なので、「狙い通りの合格」をゲットすることは案外たやすいのです。個人的な事情をある程度無視して“それなりの国公立大学への合格”だけを目指すなら、80%の確率で合格できます。ただし、国公立大学の最大の欠点は「立地条件」。首都圏に目が向いている生徒はやはり多い。
さて、これからは文系2年生の科目選択に関わることです。某S水東高校のパターンで考えますが、全国どこの進学校でもほぼ同じようにパターン化されているはずです。
センター試験は5教科7科目です。そして個別試験(通称二次試験)が待ってますので、高校の勉強は英・数・国が基本です。文系の生徒ですから、英語で80%(160点)の得点は普通にゲット出来ます。
国語は、センター試験の魔物でありまして、時々びっくりするような現代文の出題があります。この頃の現代文(評論・小説)は量も多く、脚注もやたら多く、しかも1問7点などというあきれた問題もありますので、文系生徒といえども、「現代文」で確実な点数をとるのは難しい。その代わり、「古典」(古文50点・漢文50点)は、古典文法や漢文読解をしっかり出来れば、確実に高得点が期待できます。これは、理系生徒にもあてはまることで、理系の生徒がいちばんしっかりやらねばならないのが「漢文」です。これは点数が稼げます。というものの、文系の生徒であるならば、国語で150点程度をゲットするのはできる。
では、最大の難関が数学です。数学は「数ⅠA」と「数ⅡB」がそれぞれ100点満点でして、これで160点とるのがかなり難しい。センター試験の目標を、“旧帝大合格ライン”の720点(つまり80%)とすると、文系生徒にとって、この数学で160点が一番の難関です。しかも、旧帝大や千葉大、横国などの難関国立大は二次試験に数学が課されます。文系で数学が出来ること。これが国公立大学合格の重大な要素です。
そして、残りが理科1科目、地歴公民2科目の300点です。今年から、理科は「基礎科目50点×2」つまり「キソキソ」になりましたから、ここ数年間は、オーソドックスな出題傾向となるはずですので、これも普通に勉強していれば80%の得点率は計算できるでしょう。
さて、問題の地歴公民。
東大を目指す人は、二次試験で「世界史」&「日本史・もしくは地理」が必要ですから、どうしてもセンター試験も「世界史」&「日本史」の2科目になります。実は、日本全国どこの大学でもこの2科目受験で大丈夫です。だから、東大を含めた旧帝大以上を目指す生徒を“二科目組”とカテゴライズして、どの学校でも厚遇します(個別添削指導などをやります)。
それ以外の生徒は、「世界史」or「日本史」で好きな方を1科目選んで3年を迎えます。「世界史」や「日本史」は2年で約35%くらいしか進みません。3年で2倍の早さでどんどん進みます。特に夏休みを過ぎると「近代史」になってきますので、ぼっとしていると国がごちゃごちゃ、年代がごちゃごちゃ、政治も経済もごちゃごちゃ、戦争もバンバンの学習になりますから、到底手を抜くことはできません。でも、センター試験的には、文系生徒は、地歴で85%の得点は絶対必要です。そして、地歴1科目の生徒が、もう100点分を稼ぐのが「公民」です。
公民は、「現代社会」「倫理・政経」「政経」「倫理」 と4科目ありますので、どれを選択しても自由です。ただし、旧帝大と難関国立大は、「倫理・政経」の指定(通称倫政シバリ)がありますので、絶対これを選びます。「現代社会」は1年次に共通して勉強していますが、おそらくどこの学校でも最後まで勉強が終わっていません。そして、「現代社会」は約8割が「政治・経済」と同じ範囲ですので、「現代社会」と「政治経済」はほぼ同じ勉強で大丈夫です。現代社会の方が、「グラフ読み」などの誰でも出来る問題が多い分、お得です。
ところが、この現代社会でも政治経済でも、国際経済&国際金融という、どの公民の先生も“本当のところは知らない”分野が出題されます。本当のことを理解できていない先生に教わる生徒も不幸ですが、国際経済や国際金融の本当のところを知っている人間は、財務省や日銀のごく一部や、三菱と野村総研のごく一部にしかいません。したがって、「現代社会」や「政治経済」は、ニュースを見たり読んだりしていれば簡単というわではありません。まあそれでも、「世界史」や「日本史」の1/5の勉強量で目標の80点に届きます。
しかし、政治経済的な分野がどうしても苦手な生徒っています。
そこでお助けが「倫理」!!!!
この「倫理」に関して4年ほど教えてきましたが、100満点の80点をとるにあたって一番勉強量が少なくてOKなのが倫理でしょう。たぶん同じ80点をとるにあたって、「世界史」「日本史」の1/10!!!!!!
ワタシは、某S水東で、毎週朝40分を週1回、土曜講座60分を4回くらい、放課後の補講60分を4回くらいで、全部の倫理分野の授業を終えてしまいます。もちろん、「哲学」とかの原書講読など絶対やりません。「話し合い」などの形式での授業も絶対やりません。ひたすら、「センター試験で80点」を目標とした授業をやります。すると1学期だけで終わってしまうのです。絶対重要人物(要するに倫理では、人物の考え方を覚えればよい)は50人ほどです。日本史の用語集が12000語収録されているのと大きな大きな差があります。
真面目に取り組めば、絶対に「地歴」の1/10の学習量で絶対に80以上はゲットできます。今やTommy先生の超お勧め科目なのよ。ただし、旧帝大以上は「倫・政シバリ」なので、50点分しか出題されません。また、一部の教育学部では、「倫理・政経」もしくは「現代社会」をはじめから指定しているところもあるので、ご注意を!!!!!!
最後にコマーシャル、「政治経済」「現代社会」の追い込み、そして大学生の教養として最適な「カタカナ語辞典」&「略語辞典」は今年も作ります。(12月10日発行予定、今年の表紙は、『軍師Tomi兵衛』
そして、倫理の参考書もあります。
それが、『RINXILE』(リンザイル)・・・・・Tommy先生を新たに加えたボーカル&ダンスユニット
もし、今からでも倫理をセンターで使いたいと思った高校生諸君、S水東高にきなさい。あげるから。
by tommyjhon
| 2014-09-26 06:19
| 現代社会の授業
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