2014年 04月 17日
倫理開始 |
全国56万人の毒舌ファンの皆様 おはようございます。 Tommy先生です。
ということで、いよいよ来週から「倫理」の授業もスタート。
ここで、少し某SE高校のカリキュラムの説明を加えて、「公民科」の説明。
ワタシは、昔「社会科」の教師であったが、知らず知らずのうちに「公民科」の教師になっていた。20年くらい前に「社会」が「地歴公民」になったためである。
したがって、高校では「公民」の科目は絶対に勉強しなければならず、全員が1年生の時に「公民」の科目である「現代社会」を学習する。もちろん、地歴公民はセンター試験でも必修で、文系は地歴と合わせて2科目を受験しなければならず、文系生徒は、一般的に世界史or日本史 と 現代社会 で受験する。 ところが、1年生の時にたかだか週2単位(フタコマとよぶ)勉強しただけで、80点以上(得点率80%以上、これが静大豪合格ライン)がとれるわけではない。したがって、3年生になると、もう一度「現代社会」を復習しなければならない。
ところが、「現代社会」は1年生の時に勉強しているから、もう一度「現代社会」を勉強することは、理屈に合わないと、文科省と県教委は断罪するので、しかたなく、「政治経済」と科目に変わる。某SE高校では、「甲週」と「乙週」という風に時間割が2週間ごとのシステムなので、「政治経済」は、2週間で3回の授業、つまり「1,5単位」である。
センター試験は、「現代社会」でも「政治経済」でも受けられるので、多くの生徒は、若干優しい「現代社会」をセンター試験で選択する。
ちなみに、授業のモットーは「最小時間数の最大点数」であるから、11月までは宿題や家庭学習などやらせない。「公民」の科目などその程度の難度であって、昔から「無勉で70点」と揶揄されてきた。中学生の頃から時事問題などに詳しい生意気な高校生ならば、「無勉で70点」など軽いものである。
ところがところが、ここでやっかいな問題が生じてきた。 「公民」のセンター試験の点数は100点満点であるが、公民の10倍くらいの勉強量で15倍くらいの知識量を必要とする「世界史B」や「日本史B」の点数も100満点である。そして、「地歴公民」合わせて200点満点となるから、例えば「世界史B」と「日本史B」を選択して両方でセンターチャレンジをした生徒と、「日本史B」と「現代社会」で安直に受けた生徒では、同じ200満点でも学習量が格段に違う。ちなみに、東大・京大の受験生は「世界史B」と「日本史B」で受験しなければならない。
そこでウルトラCとして考え出したのが、「倫理・政経」という科目である。 これは、「政治経済」or「倫理」という選択科目(「倫理」を授業で教えている高校は極めて少ない。専門の先生がいないのである)を一緒にして両方から出題しようというものだ。これならば、同じ100点満点での軽重が若干修正できる。
この「倫理・政経」に食らいついてきたのが、東大・京大に次ぐヒエラルキーとなる、「旧帝大(北大・東北・名大・阪大・九大)、一橋大&お茶大」クラスと、次の筑波・千葉・金沢・広島大など、通称「ブロック大」というクラスだ。
したがって、このような上位クラスの大学を狙う高校生諸君は、「倫理」と「政経」の両方の勉強をしなければならなくなった。これを通称「倫政縛り(りんせいしばり)」という。
大学受験業界には、○○縛りというSMチックな言葉がよく使われたり、「■■大学前後期ぶち抜き」などという下品な言葉もある。 なぜだろう?
ちなみに、某SE高校では、「ブッチクラス」という不思議な名前で呼ばれるクラスがあって、最初は何のことだか全然わからなかった。 これは、「物理・地理選択者クラス」のことで、まあ理系高校生の一番オーソドックッスな選択クラスである。
ところが、某SE高のカリキュラムでは、「倫理」が授業として行われない(出来ない)のである。それは、一日7時間くらいバカバカ授業をやれば出来ないことはないが、いくら進学校といえども朝8:00~午後4:00までずっと授業、しかも毎日!であったら、さすがに暴動が起こる。
したがって、先ほどの「上位大学」を狙う高校生だけを対象に、特別授業でまかなうのが某SE高校の「倫理」である。生徒と親には大変申し訳ないが、毎週火曜日の7:15から8:00まで12月ころまでずっとやっている。6月から毎週1回、放課後もやる。
これが、いよいよ来週からスタートだ。
ということで、この「倫理」ってのはワタシにとってかなり大変な仕事である。某SE高生の中でも格別優秀な生徒の進学がかかっているのである。今回、希望したのは30名弱の生徒だ。 張り切ってやるぞ!!!!!といいながらも、“校長・副校長・教頭”などの管理職は、応援をしてくれない。かれらは服務に忠実であるから、このような時間外の教員活動をこころよく思っていない。 「時間外の活動を奨励することは、管理職としてはしてはいけないことである」かららしい。 でもやらねばなるまい。
この「倫理」で用いる参考書を『RINRI魂』という。これは、3年前に、ワタシが作った人名辞典である。改訂を重ねて今年も使用する。 当時人気のあった、「エクザイル魂」という番組のパクリだ。だから、今では「リンザイル」とも表現する。
・・・・・・本年度版で完成したのは、「表紙」だけ。 さあ、今日もやることがいっぱい。
ということで、いよいよ来週から「倫理」の授業もスタート。
ここで、少し某SE高校のカリキュラムの説明を加えて、「公民科」の説明。
ワタシは、昔「社会科」の教師であったが、知らず知らずのうちに「公民科」の教師になっていた。20年くらい前に「社会」が「地歴公民」になったためである。
したがって、高校では「公民」の科目は絶対に勉強しなければならず、全員が1年生の時に「公民」の科目である「現代社会」を学習する。もちろん、地歴公民はセンター試験でも必修で、文系は地歴と合わせて2科目を受験しなければならず、文系生徒は、一般的に世界史or日本史 と 現代社会 で受験する。 ところが、1年生の時にたかだか週2単位(フタコマとよぶ)勉強しただけで、80点以上(得点率80%以上、これが静大豪合格ライン)がとれるわけではない。したがって、3年生になると、もう一度「現代社会」を復習しなければならない。
ところが、「現代社会」は1年生の時に勉強しているから、もう一度「現代社会」を勉強することは、理屈に合わないと、文科省と県教委は断罪するので、しかたなく、「政治経済」と科目に変わる。某SE高校では、「甲週」と「乙週」という風に時間割が2週間ごとのシステムなので、「政治経済」は、2週間で3回の授業、つまり「1,5単位」である。
センター試験は、「現代社会」でも「政治経済」でも受けられるので、多くの生徒は、若干優しい「現代社会」をセンター試験で選択する。
ちなみに、授業のモットーは「最小時間数の最大点数」であるから、11月までは宿題や家庭学習などやらせない。「公民」の科目などその程度の難度であって、昔から「無勉で70点」と揶揄されてきた。中学生の頃から時事問題などに詳しい生意気な高校生ならば、「無勉で70点」など軽いものである。
ところがところが、ここでやっかいな問題が生じてきた。 「公民」のセンター試験の点数は100点満点であるが、公民の10倍くらいの勉強量で15倍くらいの知識量を必要とする「世界史B」や「日本史B」の点数も100満点である。そして、「地歴公民」合わせて200点満点となるから、例えば「世界史B」と「日本史B」を選択して両方でセンターチャレンジをした生徒と、「日本史B」と「現代社会」で安直に受けた生徒では、同じ200満点でも学習量が格段に違う。ちなみに、東大・京大の受験生は「世界史B」と「日本史B」で受験しなければならない。
そこでウルトラCとして考え出したのが、「倫理・政経」という科目である。 これは、「政治経済」or「倫理」という選択科目(「倫理」を授業で教えている高校は極めて少ない。専門の先生がいないのである)を一緒にして両方から出題しようというものだ。これならば、同じ100点満点での軽重が若干修正できる。
この「倫理・政経」に食らいついてきたのが、東大・京大に次ぐヒエラルキーとなる、「旧帝大(北大・東北・名大・阪大・九大)、一橋大&お茶大」クラスと、次の筑波・千葉・金沢・広島大など、通称「ブロック大」というクラスだ。
したがって、このような上位クラスの大学を狙う高校生諸君は、「倫理」と「政経」の両方の勉強をしなければならなくなった。これを通称「倫政縛り(りんせいしばり)」という。
大学受験業界には、○○縛りというSMチックな言葉がよく使われたり、「■■大学前後期ぶち抜き」などという下品な言葉もある。 なぜだろう?
ちなみに、某SE高校では、「ブッチクラス」という不思議な名前で呼ばれるクラスがあって、最初は何のことだか全然わからなかった。 これは、「物理・地理選択者クラス」のことで、まあ理系高校生の一番オーソドックッスな選択クラスである。
ところが、某SE高のカリキュラムでは、「倫理」が授業として行われない(出来ない)のである。それは、一日7時間くらいバカバカ授業をやれば出来ないことはないが、いくら進学校といえども朝8:00~午後4:00までずっと授業、しかも毎日!であったら、さすがに暴動が起こる。
したがって、先ほどの「上位大学」を狙う高校生だけを対象に、特別授業でまかなうのが某SE高校の「倫理」である。生徒と親には大変申し訳ないが、毎週火曜日の7:15から8:00まで12月ころまでずっとやっている。6月から毎週1回、放課後もやる。
これが、いよいよ来週からスタートだ。
ということで、この「倫理」ってのはワタシにとってかなり大変な仕事である。某SE高生の中でも格別優秀な生徒の進学がかかっているのである。今回、希望したのは30名弱の生徒だ。 張り切ってやるぞ!!!!!といいながらも、“校長・副校長・教頭”などの管理職は、応援をしてくれない。かれらは服務に忠実であるから、このような時間外の教員活動をこころよく思っていない。 「時間外の活動を奨励することは、管理職としてはしてはいけないことである」かららしい。 でもやらねばなるまい。
この「倫理」で用いる参考書を『RINRI魂』という。これは、3年前に、ワタシが作った人名辞典である。改訂を重ねて今年も使用する。 当時人気のあった、「エクザイル魂」という番組のパクリだ。だから、今では「リンザイル」とも表現する。
・・・・・・本年度版で完成したのは、「表紙」だけ。 さあ、今日もやることがいっぱい。
by tommyjhon
| 2014-04-17 06:10
| 現代社会の授業
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