若者の政治的無関心 |
3年生で現代社会の時間が1.5単位しかない「公民」としては、どんだけ超スピードで講義しても1.5単位(SE高校は、2週間単位で授業を組み、1.5単位というのは2週間に3単位のこと)では、政治経済をすべて教えることは不可能であるので、仕方がないから8/13までずっと「特指」という名の授業を進めている。
某F高校では、週4単位もあった。したがって、1学期に倫理を教え、2学期に政治経済を教えてもそれなりにできた。SE高校は倫理では倫理分は教えられず、朝と放課後にこそこそ教えている。したかって、しかたがないので、8/13まで倫理も開設している。
世の中、夏休みだというのに、ワタシは毎日「政経」と「倫理」の授業があるわけだ。
ワタシの授業のウリは、Jベンサムの名言「最大多数の最大幸福」をもじって、「最小金額の最大点数」である。
日本全国の大多数の受験生は「公民」に対してセンター試験の第2科目という認識しかない。だから最高点は100満点であり、各志望大学によって90点・80点・70点などを、それなりの成績を上げることが目標になる。この目標値に対して、費用をどれくらいかけるのかが大問題となる。
日本で最高の非効率な教科は英語である。英語の教師からは罵倒されても仕方がないとは思うがあえて言わせてもらう。日本人が英語教育に投下する金額はハンパではない。
高校3年間で英語教材に費やす金額は楽に3万円を超えている。(生徒全員が買わせられる教材は、学校の校納金から払われるので、親の実感はないかも知れない)、もしかしたら英語を中心に教えている学習塾に入れるとなると月額2万はかかるだろう。それだけで3年間70万だ。ところが、センター試験の英語の配点は200点である。たったそれだけしかない。
もちろん、英語はセンター試験以外の2次試験にも出題されるので、センターでの200点だけで充分ではないが、逆にセンター試験の成績だけで入学できる大学もあるのだから、とりあへずセンター試験の200点を基準に考える。
「英語」における対費用効果は、100換算すると、教材費3万円で200点、1.5万円で100点となる。ワタクシの「公民」における教材費は、教科書以外では1500円程度などで、英語の100分の1である。
また、「最小時間数の最大点数」もウリの一つである。受験生が英語に投入する勉強時間は一日80分程度が常識的な数字だろう。しかも毎日!!!!、ワタシが生徒に求める時間は年間30時間である。
ワタシハ、生徒に教材をなるべく買わせず、自分で作り、なるべく時間を使わせずに授業を試みている。
たとえ、模試の成績や実際のセンター試験の成績が悪くとも、何も動じない。焦らない。「不動心」の境地である。
世の中の多くの生徒・親・教材ビジネス・予備校ビジネス・教員、すべてが学習量や学習時間にと成績は比例すると考えている。しかし、それはある意味では絶対正しい真実だが、それは幻想であることも真実であり、多くが「教材ビジネス・受験ビジネス」の魔の手に侵されてるものであるのだ。
ということで、本日のお題は「若者の政治的無関心」。若者に政治や経済を教える、張本人が、政治や経済に全く無関心で、
一番気にしているのは、センター試験で、どれくらいの点数をどれくらいの勉強量でゲットできるかという「受験」のことだけである事実が一番許されないことである。
だから、「政治的無関心」が広がるのだ! と怒られても、ただただ、平身低頭あやまるだけです。
すみません×100