ブラック現場 |
最新のコメント
以前の記事
ファン
記事ランキング
|
2017年 11月 29日
全国の毒舌ファンの皆様 おはようございます。 Tommyセンセです。 ということで、何となく仕事にメドがたち、今日(水曜日)は落ち着いて一日を過ごせる様子。 メディアでもかなり騒がれているが、 ブラック企業大賞2017年版がノミネートされたらしい。 ノミネートされるには、従業員が過労死自殺に追い込まれなければ無理そうだが、われ我々の高校の現場も充分ブラックな現場である。 昨日の夜、20時くらいの職員室には、まだ仕事中の先生方がうじゃうじゃいた。 3年生は、“進路検討会”の個別資料作りに生徒&先生が格闘している。今までの模試成績を調べて、どの大学を受験しようか悩むための資料作りである。 2年生は、昨日やっと“研究旅行のしおり”が出来上がった。 2年生は一足早く今日からが期末テストで来週はいよいよ飛び立つ。普通科はオーストラリア(シドニーのみ)へ、理数科はボストンへ行く。なぜ方面が違うのかといえば、理数科のボストン行きにはSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校として、補助金が沢山出るからである。このSSHの業務も、様々な新しい試みが出来る代わりに、担当者をブラックな業務に引きずりこんでいる。 1年生は、学習会と称して、授業が終わったあと学校で1時間勉強させられる。 1~3年どこでも期末テスト作りで大変である。 それでも、高校現場には、活気があり、笑いもお菓子も充満している。大変だ大変だと言いながらも先生方はほとんど休まない。その理由は、「成果が見える」からであり、3年間で見違えるほど子供達が成長していく様を、親より間近で観察できるからだ。 1年生の授業の中で、時々グループワークを行う。まあALというトレンドの類いであはあるが1学期の時には相当導入に苦労したのに、今ではすぐにここの役割分担をこなしてGW(グループワーク)が出来るようになった。 「さあ、考えてみよう」と言い放って手が上がるのを待っていても高校ではほとんど手が上がらない。日本の高校文化では、手を挙げて意見をいうより、その場は黙ってスルーして時が経つのをひたすら待つ方が効率がいいとされている。だから、こんな授業は無理である。 ところが、グループになって意見を出し合い誰かがまとめるというルールを作ると、案外面白い意見がでるのである。 2年生の世界史Aは、英語・・・ 今回のテスト問題はほとんどが“和訳”である。 これには将来的な展望があり、今後の高校英語は会話能力などの表現分野が主になるので、じっくり腰を据えて“和訳に取り組む”という日本建国以来の重要な日本文化(中国語⇒大和言葉、仏教の経典⇒大和言葉、儒教の経典⇒大和言葉&話し言葉、ポルトガル語⇒蘭語、そして明治以降の英語⇒日本語)はどうやら他の教科が担うことになりそうだ。 10月の最初は、1ページを訳す作業に120分くらいかかった生徒でも、11月の終わりには約半分の時間で終わるようになった。 3年は、そろそろ政治経済分野が終わる。Tommyセンセ風の国際社会理解は絶対にすぱっと判るのだ。 ということで、高校現場は何もブラックではない。楽しい×100だ。“教科書通りに教える必要はない(範囲ではない、内容だよ)”と悟って以来、高校生とのふれあいが楽しくて仕方がない。 ところが、ブラックな現状も少し告発しておく、 『Tommy先生のカタカナ語辞典』のPDF配信サービスが始まって以来(気になる人は前回のブログを参照してね)、毎日数件の“送ってくれメール”が届く。 ところが、合計128ページに及ぶカタカナ語辞典のPDFデータを容量が大きすぎて送付できない場合がある。 それらはすべて、プロバイダーの最後がprf(プリフェクチャー、つまり県立・・)なのだ。 学校で支給されているパソコンで、ワタシのブログを開くのもいかがなものか?とは思うが、 普通に通信できるメール配信サービス(GmailやYhooメールなど)に比べて、極端に容量の少ないシステムを使わせているのである。 静岡県だけだと思っていたら、どっやら山梨県の方でも同じみたいだ。 これからは、パソコンで何でも出来る時代が確実にやってくる。生徒の大学受験出願の全てがネットで間に合う時代はもうすぐそこに迫ってきているのに、この容量の少なさは致命的である。 まさにブラック&ブラック ちなみに、静岡県で高校教員に支給されているノートパソコン(超旧式)は黒くて重たい箱にしか見えないので、 “黒パソ”という蔑称がある。
by tommyjhon
| 2017-11-29 05:53
| 現代社会の授業
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||