防災訓練は無駄の一言 |
S水東高校では本日も「テスト」 ワタシはせっせと採点です。1年生5クラス40枚=200枚 3年生3クラス40枚=120枚・・・・・320枚の答案を一気に採点する先生はなかなかいませんよ。
したがって、昨日は避難訓練を先にやってからテスト。
学校行事上、最高に無意味な行事が避難訓練です。
こうやって、3階と4階から、二枚貝の水管みたいなものを出し、
下で金具にロープを縛って安全を確保します。
大勢の生徒が見守る中
このように脱出。
このイベントをお手伝いしてくれた「防災ビジネス」の方々は4人。生徒は10数名。
脱出シューター設営に15分、各クラス5人が脱出するのに約5分
もし、地震が起きたら、全校生徒は約10分で「机に隠れる」「非難」「集合」「点呼」を完了します(今回の実測時間)
その間に、業者と生徒防災委員がシューターの準備をします。・・・・・これってすでに矛盾してませんか?
生徒が完全に非難できる時間をかけて準備しなければ使えないシロモロです。
しかもしかも、だいたいの公立学校は、その地域の避難場所になっています。避難場所になっている場所に生活している生徒達が、逃げ遅れないように避難訓練を行うということだけで、もう茶番以外の何モノでもない感じですな。
これが、火事の避難訓練だともっと凄い。 だいたい火事は「調理室」か「化学室」から出火しますが、どこの高校でも「化学室」や「家庭科室」は教室から離れた場所にあります。我が高校でも、教室から化学室まで約50mも離れています。
さあ、化学室から出火しました。生徒はどうするのが安全でしょう?
その正確な答えは「見守る」です。 なんで逃げるのでしょうか?
確かに、日本は大阪の太陽デパートの火災とか、新宿歌舞伎町の雑居ビル火災とかの悲劇を経験しましたが、デパートや雑居ビルと学校建築では、そもそも構造が違う。
大規模建築で、出入り口がこんなに多い建築は「学校の校舎」しかありません。だから安全なんです。
くだらない避難訓練などやらずに、「高層建築は、避難路が少ないのっぽビルほど危険」という当たり前の定義を教える方がよほど大事です。
したがって、この避難訓練(消化器で灯油を消す訓練を合わせて)は防災ビジネス主導の訓練のための訓練としか考えられません。
あああ、これでまた出世の道が遠のいた。