民主党の牙城 |
ということで、下の記事は、滋賀県知事選挙結果の様子。
滋賀県というのは、東レ労組や松下電器の労組などがもともと強く、革新政党の牙城であったところだが、何とか現職の衆議院をまわして、県知事の座を死守した。
ここで、民主が負けたとなると、いよいよ民主党解体か?というところまで話が進んでいただろう。集団的自衛権の解釈だとか、ヤジ騒ぎだとかで、民主党には追い風がかなり吹いていたから、それらを味方にしてやっと勝った。これで海江田さんもホッと一息。
しかし、今日本国民は政治的対立軸に関しては、かなり混乱している。
自民か社会党か?といわれた昭和の時代。
自民と非自民とで争った1993年
戦後最大の寝業師によって作られた自社さ連立政権VS反対政党(ここで民主党が地力をつけてくる)
自民党VS民主党
・・・・・・と、とにかくそれなりの対立軸は何時の時代にも存在していた。
しかし、2009年からの、民主党政権人物破壊工作によるマスコミ&司法官僚の横暴が表だって以来、日本の選挙民は、政治的対立軸を考えることを止めさせられた。
「脱原発」が争点とされてるが、それは政策であって政治ではない。
日本の大きな政治思想の対立軸は、「アメリカ隷属脱却」か「アメリカ追従」のどちらかしかない。2009年からの民主党政権は、これを国民の前に堂々と知らせた。それが、「沖縄基地問題」である。
しかし、アメリカ隷属派に属する、マスコミが自民党&ジャパンハンドラーズと手を握って追い出した。
そして今、安倍晋三は図らずももう一度、この対立軸に政治を戻してくれた。これはアベちゃんの隠れたナイスプレーである。
集団的自衛権は、法整備段階として来年にまた政局にあがる。そこでやっと本来の政治思想の対立が国民の中で起きることになるだろう。
そこまでの間、民主党が生き残ってくれるだろうという見込みが、この滋賀県知事選挙で立ったわけだ。
<貼り付け始め>
任期満了に伴う滋賀県知事選挙は13日に投票が行われ、無所属の新人で元民主党衆議院議員の三日月大造氏が初めての当選を果たしました。
滋賀県知事選挙の開票結果です。
▽三日月大造(無所属・新)、当選、25万3728票。
▽小鑓隆史(無所属・新)、24万652票。
▽坪田五久男(無所属・新)、5万3280票。
今回の滋賀県知事選挙は、2期8年、非自民を貫いた現職の嘉田由紀子知事が立候補せず、新人3人による争いとなり、元民主党衆議院議員の三日月氏と、自民党と公明党、それに日本維新の会の地方組織が推薦する小鑓氏が競り合いました。
三日月氏は、対話の重視を掲げる「嘉田県政」を継承し、原発への依存を徐々に減らす「卒原発」を訴えるとともに、嘉田知事と二人三脚の選挙運動を展開し、政党の推薦は受けなかったものの、出身である民主党や連合なども側面支援しました。
一方、小鑓氏は「嘉田県政」からの転換を訴え、自民党も県政奪還を目指して閣僚や党幹部を相次いで送り込み、国政選挙なみの選挙戦を展開しましたが、知名度不足も響き、三日月氏が接戦を制しました。