頑張らない |
本日の1年生は、課題テスト(英数国)&集会&図書館ガイダンス&LHR某SE高での洗礼が続きます。
ということで、集会でまたまたワタシが登場。約25分の講話をしなければなりません。本日の話題は「頑張らない」がテーマです。
30年近くの教員生活で2回目の学年主任であります。2回目ですから何か新しいことにチャレンジしてみたい。そのチャレンジが3年間で「頑張れ」を使わないことです。子供達にとって「頑張れ」って励まされるのは辛いことです。今でも頑張っているのに、もうこれ以上頑張れって言われても・・・・・・・・・・
子供達は、「頑張ってはいけない」のです。
この至言は東京在住の加藤幸弘氏に教わりました。
氏は、本当に「頑張らない」で人生を謳歌している達人(みたい)であります。が、別に遊んでばかりいるのではありません。
「頑張らない」の意味はこうです。
昨年、食品のメニュー偽表示が全国的な問題となりました。 バナネイエビが芝エビになり、ロブスターが伊勢エビになってしまった、例の偽表示です。おかげさまで、今年の春は全国的に伊勢エビの価格が高騰し、地元仲間の恒例の花見では、ロブスターになっていました。
しかしながら、この偽表示を、自分の舌、味覚で見破った人は誰もいません。表面にでたのは内部リークであって、お客さんが「あっ これバナネイエビじゃん、芝エビと違う」と見破った例は間違いなく一つもありません。
その理由は、これらの偽表示が、「高級ホテル」でおきたからです。そして、ターゲットにされたのは、日常生活の中で、芝エビも伊勢エビも国産黒毛和牛A5ランクのサーロインも食べたことのないお客が、「頑張って1年に1回くらい使った」ので騙されたのです。つまり、金銭的に頑張って(見栄を張って)しまったからこそやられたのです。
逆に、バナネイエビと芝エビ、伊勢エビとロブスター、国産黒毛和牛A5ランクのサーロインとオージービーフを簡単に区別している人を捜しますと、もうお解りですよね。こんなテレビ番組がありました。「芸能人格付けチェック」のガクト君です、彼はなぜ味を見分けられるのでしょうか?
当たり前です、毎日毎日、芝エビも伊勢エビも、国産黒毛和牛A5ランクも、食しているからです。しかも、幼いときからずっと(あのTVが、ヤラセでないことを祈ります・・・・・・)
もう、お解りですね。
「頑張っている人」は「普通にやっている人」に絶対かなわない。
1) 毎日、ジャンクフードばかり食べている人間に、高級食材の味の違いは絶対にわからない。
2) 毎日普通に凄いプレーをしているスポーツ選手に、“頑張って頑張って新しいことをやろうとした選手”は絶対にかなわない。
3) 家の中を毎日普通にキレイなまま使っている人に、“頑張って1年に1回大掃除した人”は絶対にかなわない。
4) 毎日、普通に上戸彩と生活しているHIROに、ワタシは絶対にかなわない。
5) どんな古びた僧院(法隆寺や南禅寺など)でも、我々が美しいと惹かれるのは、1000年以上の間、修行中の坊さんが、毎日毎日、掃き掃除と拭き掃除をしているからである。
6) 普通に健康的な生活をしている人はラクチンだが、暴飲暴食のあとにダイエットを行うと、どうしても「頑張る」ことが必要で、必ず挫折する。
などなど、この世の中は、“頑張った人”は成功しないように出来ているのです。
「頑張れ!!!!!!!!」って叫んでいる人をよく見て下さい、誰も成功していません。ワタシは頑張らなかったから、別の人は頑張って成功して欲しい」という思いで「頑張れ!!!!!!!」と言っているに過ぎません。「頑張れ!」って言われた人こそいい迷惑です。
だからこそ、「頑張らない」のです。
その代わり、「毎日、普通に習慣化」するのです。
昨日、某SE高では、一迎会と称する、「1年生向けの部活動紹介」がありました。そこで、女子バスケットボール部員の素晴らしい“カットイン→シュートフェイント→シュート”の映像が流れました。その他、様々な“凄いプレー”が舞台上で紹介されました。なぜ、あのようなプレーが出来るのか? 毎日毎日、普通に“頑張らずに”“日常的に”練習しているからこそ出来るのです。
“カットイン→シュート”しか練習していないプレーヤーは、試合で、“カットイン→シュートフェイント→シュート”の連続プレイが出来ません。あたりまえです。
勉強でいえば、「東大の入試問題みたいな問題」を普通に毎日練習している人しか東大に入れません(SE
高でも、3年の東大志望者は、3年冬からこうなります、1年では無理です)
さあ、某SE高の1年生諸君、「頑張らない」で3年間を過ごしましょう。ただし、「普通に勉強する」し「普通に部部活の練習もする」のですよ。
その「普通に毎日やる」が大事、
何を普通に毎日やってほしいか? その要求レベルこそが、「某SE高校の流儀(スタイル)」ってものです。
次回もお楽しみに!!!!