袴田事件 |
やっとやっと袴田巌さんの再審が決定しました。今、この袴田事件の現場(静岡県静岡市清水区)で仕事をしている者として、一介のうれしさがこみ上げてきます。本当によかった。
この袴田事件は、数ある冤罪事件の中でも、特筆するべき事件です。それは、この事件当時袴田さんは、「元ボクサー」「ボクサー崩れ」という偏見を一斉に浴びました。
この事件は1966年に起きたのですが、その当時は、「ボクシング界」という世界は偏見に満ちていたのです。この頃やっと、教育界の中での、「運動部=素晴らしい若者」「文化部=へなちょこ」という偏見が薄くなってきたかに思えますが・・・・・・
「ボクシングをするもの=不良少年」というステレオタイプは、町のおばちゃんから少年漫画の世界まで、ずっと日本に溢れ続けていたのです。袴田さんが獄中にいた半世紀の中で、日本人のボクシング界への偏見を少しずつ薄れてきました。
亀田問題は依然としてくすぶり続けているものの、今の日本ボクシング界は、史上空前の“最強世代”です。
4月には、注目の世界タイトル戦が2回あります。
<ニュース貼り付け>
4月6日のダブル世界戦(大田区総合体育館)でWBC世界ライトフライ級王者アドリアン・エルナンデス(28=メキシコ)に挑戦し、日本人最速6戦目での世界王座獲得を狙う井上尚弥(20=大橋)が27日、横浜市内で練習を公開。大橋秀行会長は井上の試合をメーンにすると発表した。
当初は現役王者の八重樫東(31=大橋)のWBC世界フライ級タイトルマッチをメーンに準備を進めていたが、八重樫が「井上尚弥は日本の宝。最速で挑む歴史的な試合になる。自分は脇役が合っている」と申し出て主役の座を譲った。
この日、3ラウンドのスパーリングで軽快な動きを披露し、仕上がりの良さをアピールした井上は「メーンに恥じない試合をしたい。足を使ってでも打ち合ってでも、しっかり王者になりたい」と王座奪取を課した。
<ニュース貼り付け>
ボクシングの帝拳ジムなどは11日、ダブル世界戦(4月23日、大阪城ホール)の開催を発表した。
WBC世界バンタム級王者の山中慎介(帝拳)は同級3位のシュテファーヌ・ジャモエ(ベルギー)と6度目の防衛戦を行う。IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチでは元世界2階級制覇王者で同級13位の長谷川穂積(真正)が王者のキコ・マルチネス(スペイン)に挑む。
長谷川は11年4月にWBC世界フェザー級王座から陥落して以来の世界戦で「本当に長い3年でした。ただの3年ではなく、意味のある3年だったと言える試合にしたい」と話し、3階級制覇を誓った。滋賀県出身の山中は関西で初の防衛戦で「1度関西でやりたかった。試合が楽しみです」と話した。
この注目のタイトル戦を前に、半世紀も前、「元ボクサー」とい偏見から、美実の罪に陥れられた袴田さんの無罪がわかって本当に良かった。
ただし、この袴田事件は、もうほとんど忘れさられた、「史上最悪の冤罪デッチあげ警官」の姿が見え隠れします。私たちの住んでいる静岡県では、もう一つ有名な冤罪事件として、「島田事件」というのがあります。
では、
ウイッキで袴田事件を調べてみましょう。(ちょっと、ブログのリンク機能はおかしいので、自分でやって下さい)
そして、次に島田事件を検索して下さい。
この2つの静岡県下でおきた冤罪事件には、共通している深い闇があります。
そのキーワードが
「紅林麻雄」です。
これはウイッキより貼り付けます。
紅林麻雄(1908年 - 1963年9月)は日本の警察官。階級は警部。
現在の静岡県藤枝市出身。国家地方警察静岡県本部刑事課員として、浜松連続殺人事件などの数々の事件を解決した名刑事であると言われ、数々の表彰を受けた。
しかし、取調べにおいて拷問とそれによって得た自白をいかにして合法とするかを考案したとして、後に「拷問王」と評された。紅林は様々な拷問の手法を考案したが、実行には直接関与せず、部下に指示を出していた。現在では名刑事としての評価は無く、無実の者から拷問で自白を引き出し証拠をでっち上げた上で数々の冤罪を作ったとして批判されている。また二俣事件における山崎兵八の書籍においては、真犯人と思われる人物からの収賄の疑惑も暴露されている。
幸浦事件、二俣事件、小島事件、島田事件の被疑者を拷問で責め落として、自白を取った。この4事件中、島田事件を除く3事件は一審・二審では有罪判決(幸浦事件・二俣事件は死刑、小島事件は無期懲役)が出たが、その後に無罪が確定した。また、島田事件も最高裁で死刑判決が確定したが、その後再審で無罪が確定した。全てが冤罪であった。
1963年7月、幸浦事件の被告人に無罪判決が確定したことを機に警察を引退。同年9月に脳出血により急死した。
紅林捜査法[編集]
前述のように、紅林は拷問による尋問、自白の強要、自己の先入観に合致させた供述調書の捏造のような捜査方法の常習者であった。またアリバイが出てきそうになった場合は、犯行現場の止まった時計の針を動かしたトリックを自白させ、被疑者の周辺で時計の針を動かすトリックがある探偵映画や被疑者が推理マニアであることなどの傍証を積み重ねる手法で、アリバイを否定しようとした。
これらについて二俣事件の裁判では同僚の捜査員である山崎兵八が「県警(島田事件のみ これ以前は国警静岡県本部)の組織自体が拷問による自白強要を容認または放置する傾向があった」と証言。県警当局は山崎を偽証罪で逮捕(ただし「妄想性痴呆症(妄想型統合失調症の旧称)」として不起訴処分)したうえ懲戒免職処分にした。また幸浦事件では自分達が先に被害者の遺体が埋められている場所を探知しておきながら、被疑者に自白させた後に発見したようにして秘密の暴露を偽装した疑惑がある他、主犯とされた男性は拷問による為か持病(てんかん)が悪化しわずか34歳で上告中に死亡した。
紅林捜査法に見られるような強制、拷問又は脅迫によるなど任意性に疑いのある自白調書は、刑事訴訟法322条1項及び319条1項により証拠とすることができない。小島事件では、実際に紅林捜査法に最高裁の判断が下された。最高裁判決では被告人(当時は被疑者)が取調べ中に留置場に戻ってくるたびに赤チン(傷薬)を塗るなど治療を受けていたという証言などが認定され、被告人が主張する程度の過酷な拷問があったかについては疑義を呈しつつも、紅林主導の下で作成された自白調書の任意性が否定され、被告人に有罪を言い渡した原判決が破棄差戻し(後に無罪確定)された[1]。
そして、袴田事件でも、<ウイッキより>
袴田への取調べは過酷をきわめ、炎天下で平均12時間、最長17時間にも及んだ。さらに取調べ室に便器を持ち込み、取調官の前で垂れ流しにさせる等した。
睡眠時も酒浸りの泥酔者の隣の部屋にわざと収容させ、その泥酔者にわざと大声を上げさせる等して一切の安眠もさせなかった。そして勾留期限がせまってくると取調べはさらに過酷をきわめ、朝、昼、深夜問わず、2、3人がかりで棍棒で殴る蹴るの取調べになっていき、袴田は勾留期限3日前に自供した。取調担当の刑事達も当初は3、4人だったのが後に10人近くになっている。
これらの違法行為については次々と冤罪を作り上げた紅林麻雄警部人脈の関与があったとされている。
と書かれております。
これまで、授業では、「血液鑑定でっちあげ博士」である、古畑種基(こいつも調べてみて下さい)の事は、斬罪し、糾弾してきましたが、これからは、紅林麻雄も、血祭りに上げなければなりません。
我々、まっとうな市民の幸せな人生を、「警察」「鑑定」などの公権力によって踏みにじった人物として・・・・・・・・